妊娠12週1日、かかりつけの産婦人科へNIPTの結果報告。エコーでは18トリソミーの所見無し

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2019

【第11話】只今、妊娠12週1日(妊娠4ヶ月目)

2歳の息子くんを、朝から皮膚科に連れて行った。赤ちゃんや幼い子供って、水分たっぷり、保湿も不要のうるおい肌だと思っていたが、皮膚が薄い分乾燥しやすいらしく、息子くんは肘や膝の裏、お腹や首回りがカサカサして痒がる。市販のベビークリームを塗っても良くならないので、病院で診てもらっているのだ。

息子くんは、病院が嫌いではない。待合室にある絵本やおもちゃで遊べるからだ。また、調剤薬局にもキッズスペースを設けているところが結構あり、これまで気づかなかったが、世の中にはいろんなところに子供を楽しませるものが溢れている。何事も、自分ごとにならないと気づかないものだな。

病院を後にした僕たちは、家族で「ナイヤガラ」というカレー屋さんへと向かった。

ここのカレーライスは息子くんの好物だ。新幹線のカレー皿に入っているのが嬉しいらしく、外食で初めて完食した記念すべきお店。「カレー屋さんへ行こう!」というと、「やった、やった!」と息子くんははしゃいでいる。

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かかりつけの産婦人科で、NIPT後初の定期検診

午後、そのまま家族でかかりつけの産婦人科へと向かった。

この病院にも大きなキッズルームがあり、オモチャや絵本がたくさんおいてある。僕と息子くんは、妻が診察しているあいだ、ここで待っていることにした。

妻には「僕が息子くんを見ているから、ゆっくり診察してもらってきて」と伝えたが、本音は違う。新型出生前診断(NIPT)の検査結果が18トリソミーだったこと、中絶を考えていること、胎児を映すエコーをまともに見れそうになかったことで、僕は逃げてしまったのだ。

重いことを妻に押し付けてしまった……と罪悪感を感じつつ、僕は息子くんと遊ぶことに集中した。大きな声で絵本を読んだり、走り回りながらオモチャで遊んだり。

妻の診察は結構時間がかかり、僕と息子くんはキッズルームで1時間ほど待つことになった。

超音波検査、所見は問題なし

超音波検査では、所見には問題なかった。「成長に遅れがあるとか、そういった様子が見受けられない」ということだ。まだ胎児の体長が2cmほどと小さいからかもしれないが。

所見に問題なし、は昭和大学病院とおなじ見立て。

元気に育ってくれているのを喜べないのは、悪いことを考えている気がしてくる。妻もきっと同じような、いやもっと辛いだろう。

そんなことを考えていると……

「あら、こんにちは」と、声が掛かった。

おなじ保育園で親しくさせてもらっているご家族がいた。1ヶ月前に第2子を出産したばかりで、1ヶ月検診のために来たということだ。「いや、実は僕たちも、もしかしたら……」と、僕は語尾をゴニョゴニョとにごした。

そのご家族はいつも優しく親切で、僕に対してそれ以上何も聞くことがなかった。

妊娠や出産を経験すると、いつも上手くいくとは限らないことを知っているからだろう。僕たちは彼女たちからハッピーな風をもらって、ちょっとだけ気持ちが明るくなった。

NIPTの再検査、確定検査で異常無しだったらいいのに……

2歳の息子くんは、ママっ子でいつもママが側にいないと眠れない。そのため妻が添い寝させているのだが、妻も仕事と家事を済ませて疲れているので、たいていは一緒に寝てしまう。

ただ、この日に限っては、息子くんを寝かしつけた後、夫婦で話をした。

妻は「あぁ……」と涙をためながら、深いため息。「やっぱり再検査で問題なかったって言われないかな。そればかり考えてしまう」。

18トリソミーの結果用紙を受け取ったあとの超音波検査。そして、今日の産婦人科でも超音波検査。いずれも赤ちゃんは元気に育っている。妻はつわりはあるが、まだお腹は出ていない。エコーで映し出された動いている赤ちゃんを見ることで、お腹の中にしっかりと命が息づいていることがわかる。自分は妊婦なんだ、と。

「子供を授かって、元気に生まれてきてくれるって、それだけで奇跡だし、とてもありがたいことなんだな」と、僕たちは、そんなことを話し合った。

具体的な話はどちらも発することはなく、お互いにまだできなかった。

そのとき僕は、「自分たちのように出生前診断を受けず、中絶ができる週数を過ぎてから、超音波検診で異常が見つかったり、生まれてからわかったりする人もいるんだろな」と、ふと考えた。

不幸中の幸いなのか、中絶するのか、出産するのか、僕たちには選択の余地があったのだ。

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このブログは「40歳の妻」と「43歳の夫」が直面した実話を綴っています。妻が妊娠10週目に染色体を調べる新型出生前診断(NIPT)という検査を受け、お腹の赤ちゃんが18トミソリーという非常に重い先天性疾患であると告げらるのです___。 近年日本では、晩婚化にともない高齢出産が増加しています。先天性疾患の原因となる染色体異常は、妊婦が高齢になるほど急激に高くなるという統計があります。おそよ35歳から急カーブを描くように。おなじようなことで苦悩するご夫婦が増えて行くかもしれないと思い、私たちが経験したことを記することにしました。 【免責事項】記事内では実在する病院が登場しますが、当サイト運営者の記憶を頼りに日記として書いていますので、必ずしも正しいとは限りません。可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなっていることもございます。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

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