妊娠15週、絨毛検査の結果は3週間後。妻のお腹が大きくなってきた

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【第14話】只今、妊娠15週4日(妊娠4ヶ月目)

あと2日で妊娠5ヶ月目に入る。これまで超音波検査でしか赤ちゃんを感じることができなかったが、もう随分お腹が大きくなってきた。ビッグシルエットの服を着て隠さない限り、パッと見で妊婦だとわかるほどだ。

手持ちの洋服が、次々と着れなくなってきている。

息子くんの妊娠中は、そんな妻のお腹が嬉しくて、ズボンのボタンが閉まらない写真を撮ったりもしたけど、今回はそんな気が起こらない。中絶しようとしているのに、お腹の写真なんて撮れるはずがない。

しかし、妻に芽生えた「赤ちゃんを産みたい」という気持ちも尊重したい。ここしばらく、僕はそのことを考えていた。

だけど、悪い男だ。

気持ちや態度では妻の気持ちを受け止め、寄り添っているふりをしながら、中絶と出産、両方の可能性を考えていた。素直に「何があっても俺たちの子供だ。産もう!」とは言わなかったのだ。

 

きかんしゃトーマスとそれを眺める子供達

そんな折、2歳の息子くんを連れて、パシフィコ横浜で開催の「世界鉄道博」へ。

不安が拭えない日々を過ごしてきた僕たち夫婦だが、息子くんとの時間は別枠だ。家族で過ごす休日は、息子のおかげで僕たち夫婦の気持ちをほぐしてくれる。

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元気に生まれてくれたときに備え、保活をスタート

ところで、僕たちは東京で暮らしている。東京に限らずだが、待機児童問題は深刻だ。保育園のキャパが不足しており、夫婦共働きであっても預かってもらえない事態に陥っている。

そのため近年は、妊娠中から保活を始めるのがスタンダードとなっている。保活とは、認可保育所から入園内定をもらうための活動だ。

辛い時期ではあったが、僕はひっそりと保活を始めた。まずは地域の区役所へ赴き、5ヶ月後の出産予定日を伝え、今とるべき準備について相談した。

各保育所の待機児童数や、新設予定のことなど。

ただ、僕たちの子どもは生まれてきても重度な障害児かもしれない。その場合、保育園に預けることはできないだろう……多分。僕は、生まれる予定の子どもが18トリソミーの可能性があることは、役所の担当者へは言わなかった。

絨毛検査、結果が出るのが遅れていると連絡

新型出生前診断(NIPT)で18トリソミーの結果が出て、その後、確定検査となる絨毛検査を行った。

絨毛検査の結果は2週間後とのことで、その日が迫ってくるのを、僕たち夫婦は期待と不安が入り混じる気持ちで待っていた。

いよいよ検査結果の連絡が来る頃だ。

スマートフォンにメッセージが届いた。
妻からだった。

「絨毛検査の結果だけど、出るのが遅れていると病院から連絡があった。あと1週間掛かるって」

確定の日は、延期になった。

妊娠13週3日目に絨毛検査を受け、結果が伝えられる日は妊娠16週3日となる。ちょうど3週間だ。

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このブログは「40歳の妻」と「43歳の夫」が直面した実話を綴っています。妻が妊娠10週目に染色体を調べる新型出生前診断(NIPT)という検査を受け、お腹の赤ちゃんが18トミソリーという非常に重い先天性疾患であると告げらるのです___。 近年日本では、晩婚化にともない高齢出産が増加しています。先天性疾患の原因となる染色体異常は、妊婦が高齢になるほど急激に高くなるという統計があります。おそよ35歳から急カーブを描くように。おなじようなことで苦悩するご夫婦が増えて行くかもしれないと思い、私たちが経験したことを記することにしました。 【免責事項】記事内では実在する病院が登場しますが、当サイト運営者の記憶を頼りに日記として書いていますので、必ずしも正しいとは限りません。可能な限り正確な情報を掲載するよう努めておりますが、誤情報が入り込んだり、情報が古くなっていることもございます。当サイトに掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。

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